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日常生活の中で起こりうる、感じうるようなことを
きっかけにクリニックを受診され、そこで脳の病気なり怪我が判明することも少なくありません。
すこしでも異変を感じたら、すぐに受診ください。

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生活習慣病

脳卒中や心筋梗塞は生活習慣病の終着点、早めの生活習慣の見直しと治療に取り組みましょう。

生活習慣病とは、ひとつの病気を指して言うものではありません。これは日頃の不摂生な生活習慣
(食生活の乱れ(過食や偏食)、運動不足、嗜好品(タバコやお酒)の過剰摂取など)によって引き起こされる慢性疾患の総称を言います。
生活習慣病は自覚症状に乏しいのですが、徐々に動脈硬化が進み、最終的に脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクが高まります。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満のうち複数が併発すると動脈硬化の進行が加速し、それぞれの検査結果が深刻でなくても、脳卒中や心臓病を起こす危険が一段と高まります。
動脈硬化を抑えるためには、これら4つの生活習慣病をしっかり管理することが大切です。

Major lifestyle-related diseases and treatments 主な生活習慣病と治療について

生活習慣病を指摘されても特に生活に支障がないため、気になってはいても、病院受診や治療を先延ばしすることになりがちです。
当院では、単に薬を始めるのではなく、患者さまと、日常生活上の工夫や、気をつけること、
いつまで様子をみてどのタイミングで薬を始めたほうがいいのかなどを相談しながら取り組んで行きます。

高血圧症

高血圧と判断される数値は、外来時測定で最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、
最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上、家庭測定時で最高血圧が135 mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上を言います。

自覚症状がないのが高血圧の特徴でもあります。そのため治療を途中で止めてしまう、放置しがちになるといったことが少なくないのですが、
何もせずにそのまま放置すると、動脈硬化が進行し、脳卒中や、狭心症・心筋梗塞、腎臓病などの発症リスクを高めるようになります。

高血圧の原因には、肥満・過食、飲酒・喫煙、塩分の過剰摂取、運動不足、ストレスなどが関係していると考えられています。

治療法について

高血圧症の治療の柱は、食事、運動、薬物療法になります。
食事では、食事パターンの見直し(減塩、野菜・果物を積極的に摂取、油物の摂取を控える)が重要です。また飲酒量を減らす、禁煙なども重要です。
運動療法では適度な有酸素運動を毎日30分(または週に180分)以上行い、適正体重(BMI 25未満)を目標にします。
まずは食事・運動習慣の見直しから取り組んでみて、それでも十分な効果が得られない場合は、薬物療法を開始します。

自分の血圧を把握し、適正な値に保つことに取り組めれば、大きな病気になるリスクは軽減できます。
健診で指摘された、または普段の血圧が高いという場合は、お気軽にご相談ください。

脂質異常症

LDL-C(悪玉コレステロール)・TG(中性脂肪) が高いほど、また HDL-C(善玉コレステロール) が低いほど、心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳梗塞の発症リスクが高まることが言われています。
最近の生活習慣の欧米化に伴い日本人の悪玉コレステロール が上昇し、心疾患(狭心症や心筋梗塞)の発症率が上昇に転じつつあるという報告もあります。

悪玉コレステロールが血管に蓄積して動脈硬化を促進させます。動脈硬化が進行すると、血管が狭くなり、血液の流れが悪くなり、血管が詰まってしまいます。

なお原因については、生活習慣の欧米化に加えて慢性的な運動不足も関係していると考えらています。

治療法について

脂質異常症の治療は、他の生活習慣病と同様に、食事、運動、および薬物療法です。まずは食事・運動療法に取り組んでみて、それでも十分な効果が得らえない場合には薬物治療を検討します。
脂質異常症の治療薬には、主にLDL-C(悪玉コレステロール)を下げる薬や、TG(中性脂肪)を下げる薬があります。
健診で指摘されることで初めて気がつくことが多いと思いますが、指摘を受けたなら、まずはお気軽にご相談ください。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖値が高いままで放置すると、血管がダメージを受け、将来的に脳卒中や心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、厄介な「合併症を」を引き起こします。
特に網膜症、神経障害、腎臓病は3大合併症と呼ばれ、注意が必要です。

糖尿病の中でも中高年の方に多いのは、2型糖尿病です。2 型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。

①早朝空腹時血糖値 126 mg / dl 以上
② 75 g 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2 時間値 200 mg/ dl 以上
③随時血糖値 200 mg / dl 以上
④ HbA1c 6.5%以上

のうち①~③のいずれかと④が確認 されれば,糖尿病と診断します。

治療法について

すべての 2 型糖尿病患者の方に生活習慣の問題があるわけではありませんが、
血糖値を望ましい範囲にコントロールするためには、食事や運動習慣の見直しがとても重要です。食事や運動習慣に取り組んでも、
なお血糖値が高い場合には、飲み薬や注射なども薬物療法も必要に応じて利用します。
また、糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。 症状がまったくないまま健診などで糖尿病が判明する方もいれば、
急に高血糖の症状が現れて糖尿病が判明する方もいます。また、眼や腎臓の合併症の症状が現れて、初めて糖尿病と診断される方もいます。
高血糖の症状( 喉が渇く、水をよく飲む 、尿の回数が増える 、体重が減る 、疲れやすくなる)にあてはまる場合、
健診で指摘された場合は、まずは病院を受診して医師と相談しましょう。

Test to check arteriosclerosis associated with lifestyle-related diseases 生活習慣病に伴う動脈硬化を調べる検査

  • 生活習慣病は自覚症状に乏しいのですが、徐々に動脈硬化が進み、最終的に脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクが高まります。
    動脈硬化の程度や、効果的に脳卒中を予防するために早期発見につなげるものとして、当院では頚部血管エコーMRI検査が可能です。

頚部血管エコー検査(超音波検査)

頚部に体の表面から超音波を当てることで、非侵襲的に頚部の血管の状態や動脈硬化の状態を把握することができます。
動脈硬化の指標として内中膜厚(Intima-media thickness: IMT)を測定できます。 IMT は全身の動脈硬化の程度の反映していると言われ、動脈硬化が原因の病気(狭心症や心筋梗塞、脳卒中など)の発症リスクを予測する指標としても用いられています。

MRI検査

MRIによる脳血管の検査を行うことで、脳卒中のリスクをある程度評価することができます。
脳血管を3D画像で映し出すMRAを用いることで、脳梗塞の原因となる脳血管の狭窄を評価することが可能です。
また、動脈硬化(プラーク)の性状(柔らかい、脂質成分が多く破綻しやすいなど)を評価すること可能です。

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