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生活習慣病と脳の病気

こんにちは、みうら脳神経クリニックです。今回は、私たちの生活習慣が脳の病気に与える影響についてお話ししたいと思います。

健康な脳を維持するためには、生活習慣の見直しや適切な治療が欠かせません。特に生活習慣病と脳の病気は密接な関係があることが分かっています。

 

生活習慣病とは「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。

代表的な病気には、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満などの内科の病気が挙げられます。生活習慣病は自覚する症状がはっきりしないことが多く、動脈硬化を進める原因となり、脳卒中や心疾患、認知症などの病気のリスクを高めます。

 

①脳卒中と生活習慣病

脳卒中は日本人の死因の第3位、寝たきりの主な原因でもあります。生活習慣病を放置すると、脳血管の動脈硬化が進行し、ある日突然脳卒中を引き起こす危険性があります。

高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満の複数がみられると、動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓病のリスクがさらに高まります。動脈硬化を防ぐためには、これら4つの生活習慣病をきちんと管理することが重要です。

 

②認知症と生活習慣病

生活習慣病と認知症の関連性をご存知でしょうか?

高血圧症や糖尿病、高コレステロール血症は認知症の発症・進行に関連していることが分かっています。また喫煙も認知症を悪化させる原因の一つです。

認知症予防には、適切な運動や食事の他に、生活習慣病を早めに管理することが重要です。

 

 

生活習慣病は自覚症状に乏しいため、受診や治療に踏み切る動機を得るのは難しいと思います。

しかし、無症状でも時間をかけて進行し、最終的には脳卒中や認知症になるリスクがあるのです。

 

当院では、まずは健診や検査結果を確認し、必要に応じて脳の画像検査を行います。その結果と実際の動脈硬化の程度を比較し、患者さんと一緒に注意すべき点や、いつまで様子をみるのか、必要に応じて薬物治療を開始するタイミングなどについて相談し、納得いただける治療方針を共に考えていきます。

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